新規出店・お店の改装

お店のハード面で注意が必要な点

お店のハード面を計画する際に、内装や家具のデザインにのみ気持ちが行き、機能面に配慮しないまま工事が完了し、開店してから様々な不具合が表面化することがあります。

どんなにデザインが優れていても、機能面の不具合があると、お客様はお店で楽しく過ごすことができなくなります。

不具合の代表的な事例としては・・・

★レイアウト面➡︎従業員の動線がクロスし、ホールでのサービスや厨房内での作業効率が低くなる/テーブル間の距離や通路の距離が短く、会話が隣席にはっきり聞こえたり、席を立つ際に隣席のテーブルに気を遣いながら通り抜ける必要がある

★建築面➡︎コンパクトなお店なのに、天井に吸音性能がある材料を施工しなかったため、声が反射してお客様同士の会話が聞こえにくくなる/面積が大きなお店で、壁の下地に使う石膏ボードをコストダウンのため二重張りにしなかったため、クラック(ヒビ)が入り仕上げのクロスが破れる

★照明➡︎調光機能付きの照明を採用しなかったため、照度が高過ぎても調整できず、商品や値札、食器などに反射し、不快感を覚えることでお客様の滞留時間が短くなる(客単価に影響することもある)/壁にガラス窓があるお店で、壁に近い天井にグレアレスの照明器具(ダウンライト)を採用しなかったため、夜になるとガラス窓に照明が映り込んでお客様が不快感を覚える

★空調➡︎給気口と排気口の位置や能力のバランスが悪く、梅雨時に天井が結露しカビが生える/飲食店の場合、厨房の外部排気口を住宅側に設置したため、営業後臭いについてクレームが来る

これらは一例ですが、工事が完了した後に是正することになると、かなりの費用が必要になります。

飲食店の場合、たとえテナントビルに出店する場合でも、給排気や冷暖房設備については位置変更も検討する必要があります。

ハード面の設計・施工については、店舗の設計に長けた専門家に相談して進めた方が結局は適正なコストで出店できることになります。

続きは、次回の投稿で書かせていただきます。
最後までお読みいただき、有難うございました。

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